同窓会 SN
第100章 甘い生活4 翔
嫌よ嫌よも好きのうち、とはよく言ったもんで
ダメダメ言いながらも その目は確実に俺を誘ってたもんな
(ま、アイツはそんなこと絶対認めないだろうけど)
さっきの和也の甘い声と蕩けそうな表情が 脳内で再生されると
またもカラダの芯が熱くなりそうで、渋々ながら俺は再生スイッチをOFFにしたけど、
身体を交えることで 安心も自信もすっかり取り戻した俺
和也が望むなら 昨晩に続き、今夜も決意表明しちゃうんだけどな
「ちょっとぐらい遅刻してもいいか・・・」
美味いコーヒーはゆっくり味わいたい
俺は椅子に座り直し、心とカラダを仕事モードに切り替えるべく
徐に新聞を広げて 端から順に目を通し始めた