同窓会 SN
第101章 甘い生活5 和也
前は単純に 女の人と間違われてるんだと思って
「男だよ、バーカ」なんて思いながら手を払ってた
だけど
「わかって触ってるに決まってるだろ」なんて翔に言われてから、
「もしかしてほんとに男だと知ってて触ってきてるのか?」と考え始めて
そうなると 単に鬱陶しいだけだった誰かの手が 急にいやらしく、気持ち悪く思えてくるから不思議だ
今、俺の下半身を撫でてくる手も 俺を男と認識した上で触ってきてるんだろうか
俺が何も言わないのをいい事に、安心したようにだんだん触り方が大胆になってきてる
今、大きな声で「痴漢!やめろよ!」なんて言ったら 痴漢のヤローはびっくりするかな
男なのに男を触る奴を 世間の目に晒して辱めてやろうか、と思うんだけど
男なのに男に触られる俺、もちょっと恥ずかしい
結局何もできないままに 朝からどっと疲れて 満員電車から吐き出された