同窓会 SN
第104章 家族1 和也
だけど、俺は凍りついたように笑えなかった
俺達の関係が 俺達だけじゃなく、
家族にも迷惑かけるかも、ってことも考えてはいた
だけどそれは感情的な問題がほとんどで、
家族の仕事にまで悪影響を及ぼすとは 思ってなかったんだ
この先、俺達の関係を誰かに打ち明けるときが来るとすれば それは1番が家族で 2番が社内かごく親しい友人たちだと思う
別に 世間に向かって公表するわけじゃないから
翔の家族の仕事先にまで そんな情報が回るわけはないと思ってた
でも、もしも本当に 翔のお父さんが出馬の意思を持っていて、それを阻止したい人達が 俺と翔のことを知ったら それは格好の取引材料になってたはずだ
「息子のことをバラされたくなかったら出馬を辞退しろ」って
いや、それともそんな脅しより先に 週刊誌に売りつけて
いきなり記事が出ていたかも知れない
それは、考えただけで とても恐ろしい事だった