同窓会 SN
第104章 家族1 和也
「ただいまー、あーーー疲れた」
「おかえり。・・・あのさ、さっきTVにお父さん出てたけど」
「え?マジで?」
「“家族に迷惑かけたくないから出馬はしません”ってはっきり言ってた」
「お、でかした親父」
「翔はお父さんが都知事にならない方がいいんだ?」
「親父がやりたいなら別だけどね、その気もないのに断りきれなくて担ぎ出される、っていう展開は無いよなー」
「ふぅん・・・」
「だってお前考えてみなよ、都知事になんかなったら大変だよ?親父を引きずり落としたい輩から雇われた 怪しげな記者がそこらへんうろうろしてさ、血眼になってゴシップネタ探すだろうし。俺のとこにまで取材が来て、ここのことバレたらどうする?それこそ格好のスキャンダルじゃん」
そう言って翔は面白そうに笑う
「な?そんなことになったら大変だろ、家族に迷惑かけたくないってのはあながち的外れでもないんだよ」