同窓会 SN
第106章 家族3 和也
3-3
「いらっしゃい、和也君、お久しぶり」
「こ、こんにちは、ご無沙汰してます・・・あの、本日はお招きいただきまして・・」
会うのは十数年ぶりだけど 記憶の中にある姿と全然変わらないように見える 翔のお母さん
そんな必要ないって・・・と翔に笑われながらも きっちりスーツを着てきた俺は
社会人らしく 挨拶もちゃんとしようとしてるのに
それをわざとぶった切るように 俺とお母さんの真ん中を通って
「ふ~、あっちー、とにかく上がろうぜ」
とずかずか奥へ入っていく翔
いや 自分ちなんだからずかずか、ってのは変だけど
まさにそんな感じで 広い廊下を進み、ドアを開けて
「親父、来たよー」
と声を掛けてる