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同窓会 SN

第106章 家族3 和也


3-4

とは言っても、今日の用件はやっぱり軽くは無い
“お嬢さんをください”と挨拶に行く時の彼氏の心情が 今ならすげーわかるぞ!


万が一にも失言なんかして 印象が悪くならないようにと
笑顔を絶やさないようにしながらも 普段ほど次々と言葉が出ない俺

もしかして重い沈黙が続いたらどうしよう、とか思ってたけど
さすがに翔のご両親は話し上手聞き上手と言う感じで 

軽い世間話から始まった話題は 政治や社会情勢に広がり、
その後 俺達が今手がけている仕事の話を翔がわかりやすく説明し
ずっと和やかな雰囲気を保ってる


テーブルの上のお茶請けの皿と、お母さんが淹れてくれたお茶、それからコーヒーのカップも空になり、そろそろお暇する頃合いじゃないのかな、って思うんだけど

当然 本質の話題に触れないまま帰るワケにもいかない




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