同窓会 SN
第106章 家族3 和也
でも
「お前が決めたことに反対はしないよ」
翔のお父さんの声が静かに響く
「二人とも子供じゃないんだから、自分たちのことに責任を持って生きていきなさい
和也君、翔をよろしくお願いします」
緊張の糸が解れて 背筋から力が抜けた
まさかこんな言葉を言ってもらえるなんて思ってもみなかった
翔は櫻井家の大事な長男だし、もしかしたら お父さんは翔にも政治家になることを期待していたのかも知れない
そう言えば 前に 大学卒業後IT業種に進むと聞いて
お父さんには積極的な賛成はしてもらえなかった、
と言う話も聞いたことがある
出来ればもっと堅実な職業について欲しかった、ってことだろうから
その翔が、こともあろうに男と一生添い遂げるだなんて
あっさり許せる筈は無い
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