同窓会 SN
第108章 家族5 和也
5-3
その時、「ハイ」と誰かが声に出して手を挙げた
「社長も二宮さんも 別に悪いことしてるわけじゃないんですから、社長の辞任も 二宮さんの解雇も 考えてませんよね?」
肩と頭しか見えないけど、この声は松ちゃんだ・・・
いつものように 少し訛りのある話し方が暖かい
翔もホッとしたように
「ありがとう。俺は私情からじゃなく、二宮のスキルが会社に必要だから雇ってると断言できる。よほど事情が変わらない限り、解雇するつもりは無いよ。勿論俺自身も辞める事は考えてない」
「それを聞いて安心しました、ありがとうございました」