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同窓会 SN

第108章 家族5 和也



今度は場がしーんとしてる

多分みんな訊きたいことありすぎて、何から訊けばいいのかわからないのかも
それとも 全力で拒否反応してるのかな



一番後ろから 会議室の空気を観察してるうちに
自分の気持ちがささくれ立ってくるのを感じる


久しく感じなかった 負の感情が膨れ上がって行く


みんなが俺たちの事を拒否しても 俺は構わない

どうせ元々一人が好きだから
職場で孤立したってどうってことないし
翔が辞めてくれというのなら辞めるだけ

どうにでもしてくれ、って感じだ


・・・そんなことを考える自分を止められない
口の中に血の味が滲むようだ


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