同窓会 SN
第110章 家族7 和也
7-2
「お前、会社辞めようとか考えてないよな?」
その日の夜、差し向かいで晩飯を食べながら 翔がボソッと口にする
「・・・・・・」
即座には答えることが出来なくて
黙ってビールを呷ってみたけど
「やっぱり・・・。言っとくけど、勝手な事したら本気で怒るからな」
「・・・・・・」
別に、そうと決めたわけじゃないけど
もしも この後も嫌がらせが続いて、あまりにも会社の空気が悪くなったりしたら・・・
そう思うと
やっぱり何もなかったような顔をしていることは出来ない