
同窓会 SN
第110章 家族7 和也
「あのな、お前の考えてる事なんてお見通しなんだよ。でもちょっと視点を変えて見ろよ、
もしかしたら それこそが敵の思う壺なのかも知れないだろ?」
「・・・どういうこと?」
「今回の嫌がらせな、最初は例の 元総務主任たちの仕業かな、と思ったんだけど
どうも違う様なんだよな・・・」
「そうなの?」
「うん、午前中にラッキー探偵社に依頼しておいたら、とりあえずあの二人の動向については 夕方に第一報が来て、元総務主任の方は あれからすぐに奥さんの実家がある九州に引っ越したらしい。彼女の方も 結婚してからは落ち着いて幸せに暮らしてるみたいだし、どっちも今更こんなことをするとは考えにくいんだよな」
「じゃあ、誰が・・・。もしかして社内の他の人にも 俺たちのこと知られてたって事?」
