
同窓会 SN
第12章 ボジョレーヌーヴォー3 和也
3-4
さっと身体を洗った後、翔と重なるように同じ方向を向いて、翔に凭れながら湯船に座ると、翔は左手で俺の腰に緩く手を廻し、右手で俺の頭を押さえて 自分の頬の辺りに凭れ掛けさせてくれる。
あったかくて心地いい
なんだか安心して 素直になれそうだ。
あおいさんのこと・・・きいてみようか・・・。
「俺のいない間に何か変わったことあった?」
「ん~、別にないな。邪魔者がいなくて俺の仕事が捗ったことくらい? イテッ」
こつんと殴られる。
「ははぁ・・・俺がいない寂しさから逃れようと、仕事の鬼になったんだな?」
「・・・・・・」
図星で上手く言い返せなかった。
チクショー。
