
同窓会 SN
第12章 ボジョレーヌーヴォー3 和也
荷物を運び入れ、玄関ドアを閉めて鍵を掛けた途端、
靴を脱ぐ間も惜しいと言った感じで 翔が後ろから抱きしめてくる。
「和也・・・逢いたかった・・・」
「あ、・・・うん、俺も・・・。あの、ちょっと、靴だけ脱ぐから待って・・・」
「靴だけ?ついでに全部脱げよ」
「そーゆー意味で言ってんじゃねぇよ!・・・んんっ、」
いきなりの深い口付け、そして本当に上着を脱がせにかかる指。
「ちょ、・・っと。俺、腹減ってんだけど・・・。あ、それとも風呂、風呂にする?」
照れ隠しに言ってみたけど 翔は風呂と言う言葉に反応した。
「お、いいね~。入りたい入りたい。やっぱ日本人はゆっくり湯船に浸かりたいよな~」
すぐにお湯を張って2人で入ることにした。
マンションのバスタブなんて小さいから 二人で入ったら狭いのに、翔はいつも一緒に入ろうと俺を誘う。
「お前、1人で入れねぇの?」とか
「狭いじゃんか・・・」なんて一応言ってみるものの、
一度として断ったことは無いんだから、
俺も結局 2人で入る風呂が好きってことだよなぁ・・・。
