同窓会 SN
第12章 ボジョレーヌーヴォー3 和也
3-5
「何だよそれ・・・、勝手に誤解して勝手に拗ねるなんて 子供みたいだぞ。」
「・・・・・・」
「こっち来いよ」
「・・・なんで・・・」
「いいから来いって」
いつも穏やかで優しい翔が いつもと違う空気を纏っている
それだけで なんだか恐い。
俺は ソファーに座った翔の前に立たされるように 腕を引っ張られた。
いつもの俺なら 反抗して腕を振り払うのに 何故だか今日はそれが出来ない。
静かな翔が 恐いから・・・。
大声出して怒鳴られるより 何だかずっと恐いんだ。