同窓会 SN
第116章 熱愛2 翔
智の言葉は静かで、俺の心にすーっと染み入って来た
要するに堤のおっさんに言われた事と同じなんだよな
和也の事を心配する奴らにはわかる事が 俺にはわからなかった
俺が俺が、って先走って
一杯一杯になって
和也の気持ちが見えなくなってた
いや、もしかしたら見ようともしてなかったのかも知れない
「お前は俺に守られてればいいんだよ」って
傲慢な気持ちを押しつけて 自己満足してたのかも知れない
でも、今度こそ やっと理解した気がする
そんな俺の様子を見て 智がにっこり笑って言った
「よし。じゃあ 翔は俺との熱愛発覚で 世間を騒がせよう」