同窓会 SN
第120章 再び2 和也
2-1
ホントはすぐにでも東京を離れようと思ってた
伸ばせば伸ばすほど 離れがたくなることは分かってたから
だけど きちんと智に納得してもらえないうちに
飛び出すような恩知らずな真似もしたくない
そう思って言葉を重ねても 智は首を縦に振ってくれない
強固に反対する智を説得できないでいるうちに
2日、3日と時間は過ぎて行く
「智・・・ごめん。俺、明日出ていく。もう、智が何と言っても・・・、ホントごめん・・・」
このままじゃダメだ、と 意を決して智に告げると
ようやく智も諦め顔で頷いた