同窓会 SN
第120章 再び2 和也
同じ東京の空の下に居ると思うだけで
どこかでばったり出会ったらどうしようと 毎日ドキドキしてた
都内ならほぼ車移動の翔と 電車に乗る俺が出会う確率なんてZEROに近いのに、
そうは思っていても 外を歩く時にはキョロキョロするのを止められなくて、
背格好の似てる後ろ姿を発見した時には ドクン、と音を立てた心臓が 一瞬止まったかと思った程だ
あぁ、俺はこんなにも翔の事が好きなんだ、と
分かりきってる事をまた実感して
街中で涙が零れそうになった
公衆の面前で こんな醜態晒してなるものか、と
歯を食いしばり 泣くのは何とか堪えたけど
翔の事を好きだと言う気持ちは 勿論止められない
多分、いや 絶対 一生
だからこそ やっぱり俺は遠くへ行かなくちゃな