同窓会 SN
第124章 煌めき3 和也
「翔・・・、いくら何でもさぁ・・・」
「ごめん」
「ハッキリ言ってショックだ」
「申し訳ない・・・」
「俺の指がいくら太くて短いって言ったって 20号はないよなぁ・・・」
「マジでごめん、って。俺は平均より細いからさ、お前だったら平均くらいかな、って」
「・・・これで平均なの?ぜってー嘘だろ。」
「いやいや、調べたとこによると、男は15~20ぐらいまでは普通らしいぜ?」
「はぁ・・・どうせ指輪なんてしないし。・・・ま、いいんだけど」
そう。
翔が カッコよく俺の指にはめてくれた指輪は
かなり大きくてぶかぶか、そのまま填めるには
無理があるシロモノで
仕方なく 革紐に通して首から下げているものの
翔の見立ての甘さには ちょっとだけ不服申し立てしたい心境だ