同窓会 SN
第127章 記念日2 翔
でも、心なしか探るような目線といい
俺の説明に納得してない表情といい
もしかして ホントは 俺が来る前にあのカードを拾って
表の文字を見たんじゃないかな、
とも思わせる微妙な態度
あのショップカードを見ただけじゃ 何もわからないだろうとは思うものの
やっぱり ちょっとだけ挙動不審になってしまうのは
如何ともしがたい
とにかく 浮気だとかそう言う類の誤解から気まずくなるのだけは避けたい
少しでも 和也のご機嫌が上向きになる様に、と
和也の作ってくれた夕飯を 今日も美味い美味いと褒めながら
ひたすら食べ続ける俺だった