テキストサイズ

同窓会 SN

第127章 記念日2 翔



思いがけない和也の言葉に目を見張ってしまったけど
別におべっか使うワケじゃ無く 本気で言ってくれてる様子で
柄にもなくちょっと照れてしまう


まぁそう言われれば確かに
少々手前味噌かも知れないけど
俺は 会社に必要なものに関しては、ソフトでもハードでも ケチらずにぽんと金を出すし プライベートでも 基本的に人にご馳走したりするのは好きな方だ

でも 美術品や骨とう品の類には 特に興味があるわけでも無いから
玄関に飾ってあるのは 小さめのシルクスクリーンの風景画だし
食器棚の中の食器も
「丈夫そうで、雰囲気が気に入ったから」という理由で買った
ごく常識的な値段のものばかり

そう言えば 一緒に暮らし始めたばかりの頃
和也が、食器を扱う度に 
メチャクチャ高いモノだったらどうしよう、と
恐々触ってたのを 笑い飛ばして安心させたこともあったっけ



ストーリーメニュー

TOPTOPへ