
同窓会 SN
第128章 記念日3 和也
ソノ時が近づいてくる
遠くから津波が来るみたいに
自分ではどうしようもない程の 大きな力に攫われそうな予感が高まる
「あぁっ・・・しょぉ・・・」
「好きだよ・・・和也・・・」
「・・っ、俺、も・・・っ」
「和也・・・」
「んぅ・・・しょお・・」
「ずっと・・・一緒に いような」
腰を送り込みながら そんなことを言う翔に泣きそうになる
こんな時に、そんなこと
満足に言葉も発することが出来ない俺は
うん、うん、と呻くように頷きながら
翔に向かって指を伸ばす
ふっ、と小さく笑った翔が 優しく口づけた瞬間が
午前0時、俺の誕生日になった瞬間だったのかも知れない
