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同窓会 SN

第130章 記念日5 和也



忘れもしない、一昨年の冬に行われた 中学の同窓会で会った時

「芸能人の大野智じゃなくて 友達として、一人の人間として 智が好きだから」
と サインを辞退した俺に
今描いている絵をプレゼントしてくれると約束してたっけ

でも、あれから色んなことがあって、俺自身もそんなこと忘れかけてたし
智も自分で言ってたように 忙しくてなかなか絵を描く時間も取れないだろうと
催促するような言葉を口にするつもりはなかった

だけど、智の方こそ覚えててくれたんだ


「ちゃんとサインも入れといたから。って、どうせかずは俺のサインなんかいらないだろうけどな」
「ふふ・・・勿論欲しいに決まってるだろ。そっちの方が売る時良い値が付きそうだからな」

「ひでーな、売る気かよっ」
「あはは・・・冗談だよ。」



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