同窓会 SN
第130章 記念日5 和也
5-2
人気絶頂の売れっ子俳優、大野智の登場に
会場内の女性ばかりか 男性陣からも何だか嬉しそうなどよめきが聞こえる
勿論俺も
忙しい智が来てくれるなんて 考えてもみなかったから
思わず立ち上がって 駆け寄ってしまった
そんな俺に 智がにっこりほほ笑む
「かず、おめでとう。遅くなっちゃってごめんな?」
「智・・・ありがとう。仕事大丈夫?」
「勿論。かずより大事な仕事なんて無いよ、なーんて言いながら遅刻してるんだから
大きなことは言えないけどな。ハイ、コレ月並みだけど花束、とこっちは前に約束したプレゼント」
「ありがとう・・・もしかして、智が描いてくれるって言った絵?」
「そう。覚えてた?」
「うん・・・」