同窓会 SN
第130章 記念日5 和也
その後、智の前には お決まりの サインや写真を強請る列が出来て
その全てに笑顔で応える智から少し離れた俺は
もらった絵をそっと胸に抱いた
そんな俺を 優しい眼差しで見ていた翔が
智のサービスが落ち着いたところを見計らって
再びマイクを持つ
「えー、宴も酣ではございますが、そろそろお開きの時間が近づいて参りました。
最後に 僕たちの高校時代からの友人有志が
余興を見せてくれるそうです
皆様、どうか 後方ステージにご注目ください」
その言葉にみんなが後方を見ると
ステージと呼ぶには少し狭いけど
一段高くなったスペースがあって
そこに、松潤、雅紀、そして智が並ぶ
へぇ・・・歌でも歌ってくれるのかな、と見ていると
高らかに 聞き覚えのあるメロディーが流れ始めた