同窓会 SN
第131章 記念日6 翔
「この指輪のサイズ直しをお願いしたいんですけど。
それからこれと同じ指輪で 12号ありますか」
貴金属店に着いてからも
和也は 臆することなく店員に話しかけてる
男で12号と言うのは かなり細い方だと言う気もするから
もしかしたら和也が彼女の分を注文しようとしてる、
と 解釈されるかも知れない
寧ろその方が 好奇の目で見られなくていいのかも、と
隣に立つのをやめて 少し離れたところからやり取りを見てたんだけど
「翔、これ12号だって。一応填めてみたら?」
笑顔で言われ、少し驚きながら二人に近づく
コイツ ほんとに吹っ切れたみたいに堂々としてる
色々あったけど
ありすぎたほど色々あったけど
ここまで来れて ホント良かったなぁ