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同窓会 SN

第132章 記念日7 翔



いやいやいや、俺だって自分のお袋が作ってるのしか知らないけど
そんな手の込んだこと絶対してない、と断言できるぞ


なんてったって うちのお袋は 俺の弁当に
ポットと白米とレトルトカレーを持たせたこともある 伝説の人物なんだからな

要するに、ポットのお湯でレトルトカレーを温めて、それを弁当箱に入った白いご飯の上に自分でかけて食べるというものだ。


まぁ、不味くはないものの そのインパクトは大きくて、
やっぱり子供なりにも恥ずかしかったもんなぁ

かと言って、フルで働く母親がいかに忙しいかは
子供心にも十分理解してたから、 
それしきのことで文句を言うのも憚られ、 
結果として それからもカレー弁当は 時折登場するラインナップになった



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