同窓会 SN
第133章 来来来世1 和也
1-1
毎年毎年 誕生日には 分不相応な程の幸せを噛みしめているけれど
今年はその中でも最大級に特別な日になった
マンションに帰って 翔と一緒にオムライスを食べた後
使った食器を 翔が食洗機にかけてくれる間に
そう言えば 智にもらった絵を見てみようと思い出し
丁寧に梱包されている包みを開いていく
智の描いた絵を見るのなんて 高校の頃以来かな
何を描いてくれたんだろう
もしかしたら ブロマイド代わりの自画像だったりして?
何となくドキドキしながら 最後の薄紙を開いた俺は
声も出ないままに目を見張ってしまった
「・・・・・・」