同窓会 SN
第134章 来来来世2 翔
ソファーに座りながら 静かに言葉を交わすうちに
いいことを思いついた、と和也に提案してみる
「なぁ、学校行ってみねぇ?」
「え?今から?入れるのかな?」
「入れなくてもいいじゃん。外から見るだけでも」
「ふふ・・・そうだな。行ってみようか」
前もって考えてたわけじゃないけど
今日は珍しく晩飯時にビールも飲んでない
パーティーの時も、
司会進行も然ることながら
最後の歌とダンスがぐだぐだになっちゃいけない、という緊張から
乾杯でグラスに口を付けた程度で、
後はひたすらウーロン茶を飲んでいた
酒気帯びになる心配もないから 車で行けるじゃん
・・・これは 神様が行けと仰ってるに違いない、と
にんまりしながら 愛車の鍵を手に取った