テキストサイズ

同窓会 SN

第136章 来来来世4 翔


4-1

「あの日、さ」
「ん?」

「同窓会の日・・・いつもの俺なら 多分 同窓会なんて行かなかったと思うんだけど。
あの頃は 人生のどん底にいるような気がして 何だか無性に翔の顔が見たくなったんだよなぁ・・・」
「倒産万歳だな」

「ふふ・・・他人事だと思って・・・」
「まぁ、倒産したのは運が悪かったけどな。
だけど、そのおかげで 無職になった途端にお前を見捨てるような女とは別れられたし、
結果俺と再会して今がある。トータルで考えればプラスだろ?」

「あの時もそう言われたよな、自信たっぷりに」
「あの時はなぁ・・・そう見せかけただけだよ。どっちかって言うと 自分自身に言い聞かせてた。俺はもう 何があろうと 絶対にコイツを離したりしないぞ、って」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ