同窓会 SN
第23章 新しい季節3 和也
3-1
自分の仕事をこなしながら 後輩の面倒を見る日々
本郷君は 基礎知識があるし覚えも早いけど
やっぱり実務的な経験が足りないから
ことあるごとに丁寧な説明をしてやらないと
細かい点まで指示が伝わらず、
どうしても 普段より自分の仕事の進み具合が遅くなる。
今月に入って、残業時間が多くなった。
もうすぐ21時。
フロアーにも人の姿が少なくなってきた。
もう少しやって、キリがついたら帰ろうかな、と思っているうちに 気がついたら1時間近く経っていて、周りには誰もいなくなっている。