同窓会 SN
第25章 新しい季節5 和也
そんなことを考えながらPCの電源も切り、さぁ帰ろう、と立ち上がった途端、
くらっと眩暈がして 世界がぐるん、と半転した。
クッションフロアーの割には ガシャン!と意外に派手な音がして椅子が倒れ、俺も床に倒れこんでしまった。
けど、無防備に頭を打つ寸前に 誰かの手が床と俺の頭の間に入り込んで クッションになってくれたみたいだ
あ~、また翔が気を使ってくれてる・・・?
なんてぼんやり思ったけど、焦点がぼやけながらも見えるその顔は 翔じゃなくて
「二宮さん・・・大丈夫ですか?」
「・・・本郷君?」