
同窓会 SN
第25章 新しい季節5 和也
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翔に肩を貸してもらって社長室まで辿り着く。
もうほとんどの社員は帰った後らしく、幸いにも 途中で誰かに出くわすこともなかった。
はめ殺しのガラスにブラインドを下ろし、中から鍵を掛けた翔が 隣に備え付けてある給湯コーナーの冷蔵庫から 冷たい水を手渡してくれる。
それを一気に半分くらい飲む。
「はぁ・・・。驚いた。」
「驚いたのはこっちだ。お前・・・、頼むよ。俺を心臓発作で殺す気か?」
「んなこと言ったって、俺が誘ったわけじゃなし・・・」
「当たり前だ、ばか!」
