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同窓会 SN

第26章 新しい季節6 翔

6-1

ホントにホントにコイツは俺の気持ちを分かってない。


LINEの既読がつかないだけで胸騒ぎがして、床に倒れてる和也を見たときには、本当に心臓が止まりそうなくらい驚いたことも。

俺を心配させまいと嘘を吐く気持ちは分からないでもないけど、結局それで俺がどんな気持ちになるのかってことも。


やっぱり お前より俺の方がずっとずっと愛しすぎてるってことなのかな。





和也の隣に座ってアイツを抱き寄せる。


「なぁ・・・、俺さ、いつもどんなことでも本当のことが知りたいんだ。それが辛いことでも、知らない方が幸せなことでも。隠し事や嘘はいやだ。おかしいかな、俺・・・」

少しの間 考えていた風な和也も 俺の背中に腕を廻して肩に頭を預けてきた


「ううん・・・嘘吐いてごめん・・・、あの、ホントは 突然 キス、されて・・・。ちょっとだけ身体も触られた。でも、ホントにその時すぐ翔が来てくれたから・・・、えっ?」



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