同窓会 SN
第3章 10年ぶりのアイツ2 和也
二次会が終わったところで
当然のように 松潤にタクシーを止めに行かせた翔にカチンと来た俺は
必要以上に 強い言葉でアイツに怒鳴ってしまった
別に 翔に悪気なんかなかったことはわかってるのに
何でこんな風に怒ってしまうのか
こんな風に感情を爆発させるなんて 俺らしくない。
もしかしたら俺は僻んでるのかな
だとしたら、それは翔には関係ないことなのに
こんな八つ当たりをする自分が恥ずかしい
もういやだ。
さっきの事は忘れたい
思い切り酔っぱらったら、無かったことにならないだろうか
何も知らない松潤と、3人で記憶が流れるほどに飲み、
大きな声で笑って、明るく騒いだ。