同窓会 SN
第27章 新しい季節7 和也
「今、エプロン持ってくるから」
耳元で囁かれた。
「・・・!」
く~~~っ。
やっぱ見透かされてる!
クローゼットの方へ歩いていく翔の後姿を見送りながら、俺はそれでも自然と顔がにやけてくるのを抑えるのに 苦労していた。
何も言わなくても通じ合ってしまうなんて・・・さっき、翔の事を思い切り罵倒したけど、結局は 俺も翔に似合いの変態だってことなのか?
はぁぁ・・・、
ため息をつくフリをした俺は、確実に緩んでしまった口元を隠すために 残りの酒をゴクリと飲み干した。
END (第5部に続きます)