同窓会 SN
第28章 独占欲1 和也
1-1
6月に入った。
そろそろ初夏と言ってもいい季節だよな。
もう少ししたら梅雨に入って そのあとは暑い夏が来る。
キーボードを叩く手を休めて ふと考える。
なんだか不思議だなぁ。
半年ほど前には こんな生活考えてもいなかったのに。
あの時の俺には マジで何もなかった、
でも今は逆に、何一つ足りないものはないとさえ言える。
あえて希望をあげるとしたら もっと翔の役に立つ存在になりたい、ってことかな。
仕事上必要な資格や あると便利な資格をもっとどんどん取って、それから英会話も出来るようになりたい。
あ、それから 料理を覚える、っていうのもいいかもな。
翔は何でもできるけど 料理だけは 全くやる気ないみたいだから、俺が覚えて美味い物を作ってやれるようになったら 喜んでくれるかも。