同窓会 SN
第28章 独占欲1 和也
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道を歩いている途中 電器屋のポスターにタブレットの新作を見つけ、ふと近づいてみた。
その直後、ショーウインドウのガラスに映る人影にぎくりとする。
「・・・本郷君・・・」
「二宮さん、久しぶりです」
後ろを振り返った俺に 本郷君が微笑みかけてきた。
どうして 何もなかったかのように笑えるんだろう?
俺の顔は強張ってしまい、言葉も出ない。
・・・この再会は偶然だろうか?
それとも・・・。
「よかったらお茶でもしませんか?」
そう言われても。
にこにこと悪びれない態度が なんだか不気味だ。
俺が行くとでも思ってるのか?
きっぱりと拒絶したいところだけど、ここは下手に刺激しない方がいいのかも