
同窓会 SN
第29章 独占欲2 翔
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就職のこと、と言っても もう既にエントリーも済ませ、企業説明会にも出てる時期だ
最終面接に向けて、俺なりの 採用側からの要望みたいなものを伝える程度で、当たり障り無い一般的なアドバイスに終わった。
それはいいんだけど、
なんとなく、本題はこれじゃ無く、他に言いたいことがあるのにそれを言い出せない、といった雰囲気が気になる。
「健永、ホントは他に何か相談事とかあるのか?」
「え?・・・わかりますか・・・あ、でも、いいんです」
「何だよ、気になるだろ?ほら、言ってみろ」
「はぁ・・・じゃあ、あの、先生は・・・彼女とか、います?」
「え?恋愛相談?じゃあ、だめだ。ごめん、俺、そういうのは苦手だから…」
「そんなこと言わないでお願いします。俺、ホントに困ってて・・・」
