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同窓会 SN

第30章 独占欲3 和也


3-3

やっぱり どうしても気になる。

ここ2~3日、何度も翔にこの前のことを聞こうとしては やめてきた
聞いてどうなる、という想いと、このままではダメだ、という想いの間で何度も揺れる。


金曜日になり、今日こそは、と翔にLINEした。

《今日、行ってもいい?》
《夕方から、一件出かける予定があるから少し遅くなるかも。先についたら合鍵で入ってて。》

《了解、サンキュー》

きっと 俺も翔と同じように、何でも聞いて知ってたほうが安心するんだな。
今までは 色んなことにあまり深く興味を持たなかった俺なのに。

独占欲、という言葉が頭の中に浮かんできたけど、前は理解できなかったこの言葉も 
今は自然な気持ちとして 受け入れられる気がする。




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