同窓会 SN
第30章 独占欲3 和也
仕事を終えて、19時すぎ、翔のマンションについた俺は 一応ロビーで部屋番号を押してみた。
でも返事はない、やっぱりまだなんだな。
滅多に使うことのない合鍵を使って入ることにする。
が、その時、隅のソファーに座っていたらしい人影が 足早に近づいてきた。
すらっと細身の若いヤツ・・・目の端に捉えたそんな一瞬の印象で
本郷君か?と身構えてしまった俺だけど、
よく見ると全く見知らぬ青年だ・・・大学生くらいかな?
「あ、あの・・・」
「ハイ?」
「もしかして翔先生の…」
「あ・・・うん、友人だけど・・・。えっと、翔の知り合い?俺のこと知ってるの?」
「前にも翔先生と一緒にいるとこ見かけたことあって。俺、顔覚えはいいんです。だから・・・」