同窓会 SN
第31章 独占欲4 翔
不貞腐れるふりをして天井を仰いだ和也
その腕を捕まえて引き寄せる。
しっかりと腕の中に抱き込んで
「さあ、白状しろ。なんで健永のことそんなに気にするんだ?」
「え?・・あ、うん・・・」
告げ口みたいで、なんか嫌だけど・・・なんて口ごもりながら
さっきのやり取りを聞かせてくれた和也。
「へぇ~、健永、ここに来たのか。で、お前に宣戦布告ねぇ・・、結構やるじゃん。」
「感心してる場合かよっ、俺、何も言い返せずにつっ立ってて・・・」
「いいよ、相手にしない方が。今度こっちに何か言って来たら 俺からはっきり断るから。」
「で、でもさ、お前あいつと付き合ってたんじゃないの?誕生日がどうとか、って言ってたし・・・それって、もしかしてこの間の誕生日のこと?俺が知らずにスルーした・・・」