同窓会 SN
第31章 独占欲4 翔
俺が和也を想うように、和也も俺のことを想ってくれてるなんて
俺にとっては信じられないほどの 紛れもない僥倖だ
なんとしても俺はこの幸せを、つまり和也を 手放さない。
そして 一生かけて、コイツのことも もっともっと幸せにしてやるんだ。
コイツと再会してから もう何度目かに、そんなふうに思いながら
俺は 腕の中の和也の顎に手をかけてその唇を味わった。
「んっ・・・、ちょっと待った。ここですんな。のぼせるから・・・」
「ああ、ホント。お前すぐ湯当たりするからな~。よし、身体洗って出よう。
洗ってやろうか?」
「いいよ、自分でやるから、お前に任せると何だかんだと長くなるからな」
「・・・・・・」
照れてるのかな、それとももう湯あたりしてるのか?
赤い顔をした愛しい恋人に 俺のささやかな楽しみはあっさりと断られてしまった
うーん、残念無念・・・