同窓会 SN
第35章 秘密1 翔
「社長、ご無沙汰してます。」
「ああ、櫻井さん。その節は・・・、いや残念だなぁ、櫻井さんと一緒に仕事がしたかったのに、いつの間にか横浜の方と話がまとまってしまっていて。今日は?お一人?」
「あ、いえ・・・」
言葉を濁す。
コイツまさか和也が来てること承知の上じゃ…。
堤社長はアラフィフあたりか…
男盛りといってもいい、ちょい渋めの男前だ。
いくらでも遊び相手には不自由しないだろうに よりにもよって和也に目を留めるとは・・・
ちょうどその時、ドレスに身を包んだ美人が社長に話しかけてきたのを潮時に
「それでは…」と、俺はさっさと退散した。
改めて会うと、精力的な魅力を認めざるを得ない。
要するに危険な男だってことだ
和也と社長が近づかないうちに なるべく早めに帰らなくちゃな・・・