同窓会 SN
第36章 秘密2 和也
なんてぼーっと見てたら バチッ、と目が合ってしまった。
ちょっと驚いたような顔をして それから笑顔で会釈してくれる
前に1回会っただけの俺のこと覚えてるんだろうか?
なんて思いながら俺も慌てて会釈を返した。
「お待たせ。あと、何人か挨拶したら早めに帰ろう」
「え?いいの?お前、いろんな人と知り合えるチャンスじゃん」
「いいよ、大半は知ってる人だし。お前こういうとこ嫌いだろ?」
「ん、そりゃまぁ好きじゃないけど、お前の仕事の邪魔する気はないから…。俺、隅っこの方にいるから気にせずいろんな人と話してこいよ」
「何言ってんだよ、じゃあ、一緒に挨拶しよう。知ってる人には紹介したいし」
「ん?俺?」
「考えてみたら お前もいろんな人と名刺交換しといた方がいいな。将来の為だ」