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同窓会 SN

第38章 秘密4 和也



「信じられませんか?じゃあ、どうして貴方たちの部屋を知ってたと思います?
それより以前にこのホテルにいることもね。全部櫻井さんが教えてくれたんですよ。うちから大きな発注をかける代わりに貴方を一晩自由にしていいとね。」
「嘘だっ!」

「嘘じゃありませんよ。総額何千万ともなる大きな仕事になるでしょうから。一晩くらい安いものでしょう?」
「嘘だ・・・」

「前回は貴方の手前やせ我慢した彼も、逃した魚は大きかったと気付いたんでしょうね。
これから先何年もウチと取引するのとしないのでは会社の収益が雲泥の差です。経営者としては当然の判断でしょう」
「前回とか俺の手前、とか・・・何言ってんのかわかんねえよ」

「おやおや、櫻井さんから、何も聞かされてないんですか?可哀想に・・・。でも彼を責めないであげてください、貴方のことを好きだからこそ、言えなかったんでしょう」
「・・・・・・」


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