同窓会 SN
第38章 秘密4 和也
4-3
そんなことあるわけない
翔が俺を売るなんて
俺の感情は そんなこと100%あり得ない!と叫んでる
けど、
確かに 測ったようなタイミングで部屋を出て行ったな
もしかしたら あれは堤さんと申し合わせてたのか?
電話が繋がらなかったのも わざとスマホの電源を切ったのか?
なんて頭の片隅で考えてしまったら
身体が冷たくなり、手足に力が入らなくなった。
身体をぐったりと投げ出した俺を見て 承諾のサインと受け取ったのか、
堤さんも俺の両手首から手を離し、にっこり微笑むと ゆっくりその顔を近づけてきた。