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同窓会 SN

第39章 秘密5 和也



そこで翔が泣きそうな顔になって 小さな声で言った。


「俺が骨折した日のこと覚えてるか?あの商談の時、あいつがお前をチームに加えろ、って言ってきたよ。俺は断った。あいつの意図がミエミエだったからな。そしたら仕事とは関係なく個人的に紹介しろと言ってきた。それも断ったよ。関係なく、と言っても大口の取引相手になるかもしれない奴の言うことだ。承諾しないといけない、とお前に思わせたくなかったからな。で、結果 その話は流れた。

・・・こんな話、聞きたいか?聞いたらお前はどう思う?負担に思って、今度同じことがあったら 次は自分からあいつのとこに行こう、なんて思ったんじゃないか?
・・・だから言えなかった。

それに その話は結果お前が横浜支社と取り付けてくれただろ?最初よりいい条件になったぐらいだ。そのことに俺はホントに感謝してる。だから このことは一生秘密にしようと心に決めてたんだ。」


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