同窓会 SN
第41章 秘密7 和也
「え、俺?」
「うん、電話の声はちょっと鼻声で、泣いてるみたいだったから」
「・・・そんなこと、ないよ」
「うん、それならいいんだ。あ、トランクにまた服詰め込んできたから着てくれる?俺が袖通したのばっかで悪いけど」
「あ、ありがと。将来金に困ったら売っていい?《大野智の私物》なんてオークションにかけたらどんだけいくんだろ?」
「ばか、誰も買わね~よ」
「ばか、買うに決まってんだろ」
中学生の時からの親友、智の柔らかい笑顔に
沈んでた気持ちも いつの間にかふんわり和らいでいた