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同窓会 SN

第41章 秘密7 和也


7-3

まずは智の希望で横浜美術館へ。

そんなに大きくはないけど 趣向を凝らした展示がされていて面白いし、俺の知らない画家の絵画やコラージュなんかの作品も 智と見ると不思議と楽しい。


「そう言えば、智は絵が好きで、家でも描いてたっけ・・・」
「うん、自己流だけどね」

「すごく巧かったよ。そっか、いまでも描いてるの?」
「まぁ、空いた時間に少しずつ」

「ふぅん・・・いいな、智は。ずっと好きだった芝居の道で成功して、趣味もちゃんと持って・・・。幸せなんだな」
「なんだよ、かずだって幸せだろ?翔の会社、やりがいあって楽しい、って言ってたし、恋人もいるんだろ?確かそんなこと言ってたよな?」

「あ、・・・うん、まぁ・・・」


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