同窓会 SN
第42章 秘密8 翔
荷物を置きっぱだった俺は 仕方なく石川町からJRで帰ることにした。
その間もさっき見た二人のことが頭から離れない。
どういうことなのか、と和也に問いただす資格が まだ俺にあるのかな
いや、問いただす、なんて姿勢がもうおかしいのかも知れない。
いつの間にか俺はすっかり和也を自分のもの、と決め付けていたみたいだな。
自分のことを「独占して欲しい」と、前に言われてはいたけど
それとこれとはちょっと違うような気もする。
感情に溺れることなく 頭を冷やさなくちゃ、な
智とは何もない、少なくとも和也の方には友情以上の感情は無い事は信じてるけど
それでも 智と一緒に居る所へ連絡を入れるのは躊躇われる
今すぐじゃなくて 夜遅くになってから電話をしてみよう